リュウジアカデミー

大アルカナ

野獣を手なずける美女、「力」

猛々しい獅子をたおやかな女性が手なずけるというのが、一般的なタロットの「力」の図像です。




いったい、これは何を表しているのでしょうか。
ヨーロッパの伝統では、正義、節制、力、忍耐(英知)を4つの「枢要徳」と呼び、良き市民が持つべき特質だとされていました。
そして、この特質をイメージした図像が教会などに飾られていたのです。

「力」のイメージには、一般的に女性が柱に寄り添っているような図像が多くあります。
タロットの図像もその伝統にのっとっていますが、やはり独特なものがありますね。

獅子を退治する英雄サムソンの髪が長かったので、あまり教養のないタロットの絵師たちが女性と取り違えたのでは、という説もあるほどです。

しかし、美女と野獣という対立物の組み合わせがタロットの力の印象を際立たせていることは事実だと思います。
心理学的には「内なる野生をコントロールする理性」、という解釈がなされています。