リュウジアカデミー

月と人の関係

月の女神~月の姿~

現代の占星術や魔法の伝統では月を「三位一体の女神」として扱うことが一般的とされています。
満ちてゆく月を「少女」、満月を「母」、そして欠けてゆく月を「知恵のある老婆」としてイメージするというものです。
多くの現代の女神信仰の本を見てもそう解説されています。

この三つの姿をもつ女神のイメージを広めたのは、1948年に刊行された、ロバート・グレイブスの著作である『白い女神』です。

ロバート・グレイブスというのは、英国を代表する詩人にして作家。
とても才能ある人だと僕は思います。

さてグレイブスは、この著作の中で、この三相の月のイメージを古代ローマの著作から引用しながら、
そのイメージが非常に古い時代からあったことを示唆しています。


しかし、引用している出典を見ると、月は確かに三相であるとされていますが、それは満ち欠けによるものではないと書かれています。

それでは三相の月、つまり月の三つの姿とは何なのでしょうか。

ローマ時代の注釈者のセルウイウスによれば、
地平線より上の月(ルナ)、地平線の月(デイアナ)、さらに地平線よりも下の月(プロセルピナ)、という三つだったと言われています。

しかし、それでもなお、その月の3つの相が「誕生」、「成長」、そして「死」を表し、時に運命の女神と混同、同一視されたということも事実であるようです。

そこからでも、月が大きく人の運命を支配しているという考えが古くからあったことは間違いがない、と言えるでしょう。